農業の問題と解決に向けて

Agricultural problem

私たちが生きていくために、なくてはならない食糧。私たちは、農家の人たちが丹精込めて作った野菜や穀物を毎日口にしています。
一方で、日本の農業について考えると、様々な問題も見えてきます。食料自給率の低下、就農人口の減少、収益力の低さ…。農業問題は”食”に関わるだけに、最も身近な問題と言えます。
国際ヒューマンネットワーク財団は日本の農業を応援する様々な活動をしています。その柱は「自然科学の活用」です。自然の力を科学技術によって最大限引き出し、農薬を使わずに、安全で収益力の高い農業を目指します。そして地域の農業を活性化することによって、地域振興に貢献したいと考えています。そのために日々、研鑽を続けています。

日本の農業問題取り巻く課題

世界の中でも最低水準と言われる日本の食料自給率。国が様々な対策を行なっているにもかかわらず、低迷を続けています。現状では、不測の自体で輸入が制限された場合、ただちに食糧不足になる危険があります。なぜ、こんなにも食料自給率が低いのでしょうか。その理由として、日本の農業を取り巻く取り巻く6つの課題が挙げられます。

日本農業を取り巻く6つの課題

日本の個人農家の平均年収は113万円とも言われ、他の産業と比べても厳しい状況になっています。そのせいもあり、1965年に890万人だった農業従事者は、2014にわずか170万にまでその数を減らしています。半世紀の間に5分の1以下になってしまいました。その結果、1965年に7割以上あった日本の食料自給率は、2014年には4割未満に。担い手の不足によって、畑や田んぼが放棄されるようになりました。また、日本は温暖で水が多いため害虫駆除が発生しやすく、農薬を大量に使用しています。費用がかさむことに加えて、土壌の健康を損ないます。さらに近年多発する自然災害がもたらす、生産性と品質の不安定化。こうした農業の問題解決に向け、当財団は活動しています。

農業問題解決への道

本来、自然は作物を育てるための豊かな力を持っています。その力を最大限引き出すことができるのが、「自然科学」です。では、自然科学の力を活用して、どのようなことができるのでしょうか。次の3つが挙げられます。これらによって、持続可能な農業が実現すると考えています。

①作物が本来持つ力を引き出し、美味しさや栄養価を高める

②農薬を全く使用しないことで、人にも自然にも安全な作物に(有機農業の推進)

③健康な土壌をつくり、栽培サイクルの短縮や多作毛を実現。農家の収益アップに

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国際ヒューマンネットワーク財団の取り組みについて

農業問題に「自然科学の力」を活用して取り組みたいという当財団の考えに共感して、多くの協力者や技術、資材が集まりました。農業技術を開発してきた科学者や資材で農業の問題を解決すべく、様々な実証実験を開始しました。
現在、この実証実験に協力したいとの声が日本全国に広がっています。

各地の取り組みを紹介します。

[埼玉県加須市 アグリファーム様]
ミネラル分を多く含む「エンゼルスーパー(天然の多孔質粘土鉱物)」を加須ネギ畑に散布。散布していない箇所と比較して、生育が良くなっていることを確認しました。

2023年も引き続き、アグリファーム様のネギ畑にて、実証実験を実施していただきました。今年の夏は猛暑で加須地区や深谷地区の他のネギ畑は全般的に不作とのこと。その中でもアグリファーム様では例年通りの収穫状況で、特に、エンゼルスーパー散布のネギの生育は順調でお取引先からも喜ばれているとのこと。(左写真参照)

[埼玉県所沢市 ねこの手ファーム 村田様]
枝豆に、豊富なミネラルを含む「黒松内貝化石」を溶かした水を散布。
水道水での栽培と比べ、実入の良さがはっきりと違うことを確認しています。

 

 

農業問題への取り組みから広げる循環

自然科学技術で農業問題を解決することは、さらに大きな広がりを生みます。農家の収益力が上がると、農業に従事する人が増え、障がい者の方にも働く場を提供することが可能になります。さらに農家が元気になると、地域が元気になります。農業問題の一つの取り組みから、地域活性化への大きな循環につながります。

国際ヒューマンネットワーク財団が目指すかたち。それは、環境にやさしい農業を、自然科学の力で実現し、人々を笑顔にすることです。そのような農業の輪を日本中、そして世界中へと広げていくために、今後も活動していきます。

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