社会福祉について

about Social welfare

社会福祉について

社会福祉の種類が「保育・児童福祉」「母子・寡婦福祉」「高齢者福祉」「障がい者福祉」の4項目に分けられることは、社会的に周知されていることです。しかし、社会福祉の目的は何かと問うとき、私たちはどのように考えるでしょうか。まずは、社会福祉は、「社会的存在としての人間」に関わるということが大切になっていくのではないかと思います。社会福祉に携わっている方以外の方々、つまり、私たちであっても、「援助してやる」という視点ではなく、優先席を自然と譲ることではないかと思うのです。「困っている人のための配慮、我慢」が「社会福祉」と捉えている人が多くいるのが現状です。

ノーマライゼーションの思想(社会福祉の基本原理)

「ノーマライゼーション」は、デンマークで生まれました。1959年、世界で初めて「ノーマライゼーション」という言葉が用いられた「知的障がい者福祉法」がデンマークで制定され、現在では世界的に社会福祉の基本原理として広がっています。

ノーマライゼーションとは、障害の有無や程度にかかわらず、自らの意思に基づいて生活のあり方を選択できる、多様性と選択性のある生活を送ることができる社会の実現、「当たり前のことを当たり前に」の実現のために、社会の環境を整備していこうという理念です。

そもそも、「当たり前」とはどういうことでしょうか。

・基本的な人権が保障されている。

・自分のできる範囲で、身のまわりのことをする。

・自らの意思にもとづいて行動する。

・個人としてのアイデンティティを確立する。

・一生を通じて一人の人間として成長する。

ノーマライゼーションの考えでは、障害があるかどうかや、その障害が軽度か重度かに関係なく、誰もが同じように上記のような権利や生活環境を享受できる社会が当然の姿だと考えられています。

ノーマライゼーションは、障害のない人が障害のある人を特別視するのではなく、障害のある人でも普通の生活を送れる環境を整えて、共に協力しながら生活していくことを目指しています。

「ノーマライゼーション7か年戦略」には、7つのガイドラインが盛り込まれましたが、その一つにバリアフリーの推進がありました。バリアフリーとは、障がいのある人の社会参加や、自分らしく生活するときに妨げになる障壁をなくすことです。例えば、多くの駅ではエレベーターやエスカレータの設置が行われていることもバリアフリーの一つだということができます。

当財団はこのノーマライゼーションの考え方を推進してまいります。

WORK TOGETHER?

財団の想いに共感し、共に活動するメンバーを
募集しています。