畜産業の問題と解決に向けて Livestock problem ①環境問題 畜産業において、環境問題は切っても切れない問題となっています。なぜなら、家畜の排せつ物は、悪臭や水質汚染の原因となるからです。また、家畜から排出される温室効果ガスは乗り物が排出するガス量よりはるかに多いことが分かっています。 ●悪臭・水質汚染 近年、硝酸性窒素による地下水汚濁の主な原因は、農地で用いられる肥料や生活排水の他に、最も大きな要因として、家畜排せつ物の不適切な処理や保管にあります。 ●地球温暖化 畜産によって排出される温室効果ガスは、地球上の温室効果ガス排出量の約18%を占めています。さらに、このまま何も環境問題への対策を講じないと2050年には、農業由来の温室効果ガス排出量は地球上の約50%、その内、畜産の占める割合は70%にもなってしまうと予測されています。 ◎問題解決のために 家畜排せつ物は、畜産環境問題の発生要因となる一方で、土壌改良資材や肥料・飼料としての利用価値の大きい貴重なバイオマス資源でもあります。このため、畜産環境問題の解決には家畜排せつ物の適切な管理による未然防止策の徹底に加え、家畜排せつ物の利活用を促進することにより、資源の有効活用を図ることが重要です。また、温室効果ガスの排出抑制についても、家畜飼育上の飼料や水、畜舎の環境改善によって、家畜から排出されるガスの成分を改良し、結果、温室効果ガスの排出量を削減していく努力が必要です。 畜産業の持続的発展、環境保全型農業の推進と同時に循環型社会を構築するため、当財団が持つ資材や装置が解決効果を高めます。●黒松内貝化石 ⇒ 臭気改善、水質改善、飼料・肥料●エンゼルイオン ⇒ 臭気改善、水質改善、飼料・肥料●分子分解装置 ⇒ 排せつ物処理と飼肥料・燃料への資源化 ②生産コスト問題 日本の畜産の経営コストの中で、畜産物生産の基礎となる飼料費が占める割合が高くなっています。飼料費のコストは畜種によりますが、全経営コストの40~60%超に達すると報告されています。養鶏・養豚経営には配合飼料が使用され、養牛は、粗飼料(牧乾草など)と配合飼料がバランスよく活用されていますが、使用量の多い配合飼料は、輸入品の占める割合が90%近くに達していました。(図1、図2)現在は、円安やウクライナ情勢の影響で配合飼料価格に多大な影響を及ぼしていて、日本の飼料費が諸外国と比較して高い主因はこのことが挙げられます。 ●問題解決 日本では、このような現状に対して、国内で調達できる飼料原料へのシフトを念頭においた、さまざまな対策が取られていますが、これらの活用は限定的となっており、抜本的な対策とはなっていません。当財団は、問題解決への効果が期待できる資材や装置を活用し、畜産業の持続的発展に向けて取り組んでいきます。 <生産コスト問題の解決に効果が期待できる主な資材、装置> ●分子分解装置 ⇒ 有機廃棄物処理と飼肥料への再資源化 ●黒松内貝化石 ⇒ 穀物・牧草生育良化、飼料化 ●エンゼルスーパー ⇒ 穀物・牧草生育良化 WORK TOGETHER? 財団の想いに共感し、共に活動するメンバーを募集しています。 このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。Email *WebsiteSubscribe